幕末

桂久武上京日記の分析
ー上杉宗次郎(近藤長次郎)自死の報ー

二月八日 一 毎之通寝覚、此日隨分天気も宜敷候間、勘兵衛同伴ニて御室より 高雄・槙尾・栂尾見物、帰り二御室飯茶屋江相休昼飯遣ひ、夫よ り帰り掛一条通ニて秀吉愛之樹五色之椿という有之見物す、尤天 川屋茂(儀)兵衛旧跡墓所有之候所也、暫時立寄見...
幕末

桂久武上京日記の分析
ー龍馬二本松移送の時期ー

※今回、黎明館HPからダウンロードできる、活字翻刻された村野守次『鹿児島県史料集 第26集 桂久武日記』中の「上京日記」を底本に利用して、全訳を試み、できたところから公開していた。それが終わった段階で、志學館大学人間関係学部『研究紀要』第3...
幕末

桂久武上京日記の分析
ー龍馬遭難と小松原調練場買収ー

※今回、黎明館HPからダウンロードできる、活字翻刻された村野守次『鹿児島県史料集 第26集 桂久武日記』中の「上京日記」を底本に利用して、全訳を試み、できたところから公開していた。それが終わった段階で、志學館大学人間関係学部『研究紀要』第3...
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桂久武上京日記の分析
ー薩長同盟締結 運命の三日間ー

正月廿日 曇天 一 四ッ後出勤、此日御国元江大久保罷下侯て爰許之事情言上仕候ハ 可然哉二申談、甘一日出立申渡相成候事、 一 八ッ時分帰宅、昼飯相仕舞候て大久保江御国元江之言上之趣共い 細申含置候事、 一 此晩長の木戸別盃致度候間、可参小松家...
幕末

桂久武上京日記の分析
ー薩長同盟締結直前の薩摩藩邸事情ー

桂久武上京日記は、慶応二年の一月、木戸の上京から帰国までの間を含む前後の藩邸事情を家老桂久武が記した一次史料である。しかし、薩長同盟の内容やその決定過程についての具体的な記述は一切なく、薩長同盟決定過程についての決定的な史料にはなり得なか...
幕末

草津本陣を訪ねて

先日、社会科研究会で滋賀県の草津本陣を訪ねました。 草津本陣で面白かったのは、本陣の西側に川があり、それを西側の濠にして本陣が立地していたことです。川から引いた水路が本陣全体を取り囲んでいました。先のWEBサイトに最近書きました、新選...
幕末

「不動堂村」屯所付近の暗渠化前の堀川

2005年に地元の自治連合会が発刊された『安寧の語り部』という100ページほどの本の中に安寧学区を南北に貫く暗渠化前の堀川の写真がありました。奥に興正寺の御影堂が写っています。また、その手前に橋がかかっているのが見えます。この橋こそ生酢...
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石碑考

当サイトですでに公開した新選組「不動堂村」屯所の位置と慶応期の西郷隆盛寓居の考証する過程で、石碑の問題を考えざるをえませんでした。それについて私見を述べておきたいと思います。 「不動堂村」屯所を示す複数の石碑 当サイト管理人...
幕末

薩摩藩「小松原調練場」の推定

写真が残っているのには驚きました。論考にふれた通り、京都維新史蹟は国会図書館デジタルアーカイブでみられますが、自宅では無理で、公共図書館で申請すれば閲覧できます。この写真も掲載したいと思ったのですが、国会図書館の方へ申請をださないと駄目な...
幕末

薩長同盟関係史料 鳥取藩「京坂書通写」について

 薩長同盟に関わる重大な史料が2017年に明らかになりました。京都の鳥取藩邸から国元への情勢報告のまとめ「京坂書通写」慶応2年丙寅正月分です。この新史料にいち早く言及したのが桐野作人氏で2018年3月刊行の『龍馬暗殺』(吉川弘文館)の中で...